カリブの学生バイト物語

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あなたはどんなアルバイトをしてきましたか?

みなさんこんにちは、地鎮祭が無事に終わったカリブです。

今日は今から18~15年前、カリブが学生時代にやっていたアルバイトのお話をしたいと思います。

今思えば当時のカリブは未熟で生意気なガキでした。
しかしそんな自分でもアルバイト店員として社会の歯車として働くことができたのはいい経験になったと思います。

フリーターと呼ばれるアルバイト専門で働く社会人に比べて、学生のアルバイトといえばこづかい稼ぎと社会勉強の側面が強いのではないでしょうか?

学生がアルバイトで働くことの特徴といえば、

  • 低賃金ながらも比較的自由に職業を選択することができる
  • フルタイムではなく、短時間や短期間で働くことができる
  • 正社員に比べて単純な作業が多いぶん、責任は少ない
  • その業界の実情や裏側を知ることができる

といったところでしょうか。

今回はそんな学生カリブが働いていたアルバイト先の思い出と、そこで得られたものを語っていきたいと思います。
誰も興味無さそうですが! (俺の話を聞いてくれ!

ベルシステム24

東京に本社を置く、コールセンター業務をメインに据える総合コンサルティング会社。

カリブはここでコールセンターのオペレーターとして働きました。

  • 自転車で20分くらいの場所。半年くらい勤めた
  • 関西に居ながら関東のオートバックス店員のフリをして電話
  • 電話口で相手から口の利き方について説教をされる
  • 自動車のメーカーや車種名を知らないと話にならない
  • 電話対応のマナーや口調が身についた
  • 初めて経験したアルバイトで、「給料を得る喜び」を知った
  • 当時としては先進的な業務形態で、セキュリティがしっかりしていた

当時は守秘義務とかの関係で業務内容を口外することはできなかったんですが、まぁ時効でしょう。

社会人の経験も無い、生意気なガキがコールセンターで働くと大変な目にあいます。

電話口で「お前、そんな口の利き方で社会人できると思うなよ」と言われたこともありました。
そのおかげで自分の話し方がマズイことが分かり、電話での礼儀作法というか、マナーが身についたのは良い経験でしたね。

電話する相手の顧客データとして様々な車種名があり、車に詳しくなりました。街中で車を見かけると、どこのメーカーの何という車種かを目で追うようになりましたね。

クライアントから預かった個人情報で商売している会社なので、セキュリティも万全でした。オートロックの扉が暗証番号+社員証によって開くシステムで、出退勤もPCのログイン・ログオフで管理されていました。

今思えば、そもそも18歳やそこらのガキが自動車のオーナーに対してサービスの案内をするなんて無理があったような気もします。

身についたこと

  • 自転車を漕いで通ったため脚の筋肉がついた
  • 電話応対における礼儀作法と話し方
  • 関西弁で喋るとバレるのでエセ標準語が身についた
  • 自動車のメーカーと車種名・グレードを覚えた
  • 顔の見えない相手に話を伝える技術

パチンコ店

近所に開店するパチンコ店のオープニングスタッフとして働きました。18年前で時給1,400円・夜間は1,600円という、イナカにしてはなかなか高い賃金が魅力でしたね。

当時所属していた部活動の合宿費を稼ぎたい!と思っていたカリブは、その高額な時給に目がくらんでバイトの面接を受けに行きました。

  • 自宅から自転車で10分、4ヶ月ほど勤務した
  • 時給は良いけど爆音にさらされ続けて耳が死ぬ
  • 同僚にパチンカスが多いし、雑談の内容もパチンコが多い
  • 店長から漂う隠しきれないヤクザ臭
  • 店内に食堂があり、まかないのメシが美味しかった
  • 店舗のスタッフと、マネージャーの温度差がすごい
  • タバコくさい、ルール分かんない、目押しできない三重苦
  • 連続で休みたかったら自分で同僚に代わりをお願いするスタイル
  • 興味はないけどパチンコ業界の裏側を知ることができた

パチンコ屋って、客も従業員も、クセが強い人ばっかりでした。良い意味で人間観察ができましたね。
「ああはなりたくない」と思う人が若干多かった気がしますが。

パチンコ店独特の営業スタイルで、外部の業者が店内をうろついていました。
タバコの試供品をお客に渡して回る姉ちゃんが居たり、コーヒーを1杯100円で売り歩く姉ちゃんが居たり、携帯の充電器を有料で貸し出す姉ちゃんが居たり・・・なんか姉ちゃんばっかりでした。

カリブはパチンコに全く興味が無かったので、お客さんにルールとかを聞かれても分からなかったし、パチスロで「目押ししてくれ」と頼まれてもできませんでした。

当時は貯玉というシステムも無く、出玉は全て箱を積んでいくスタイルだったため、めっちゃフィーバーしたお客の玉を計数機まで運ぶのがすごく大変でしたね。箱をぶちまけて怒られたこともありました。

閉店後に誰も居ない店内で、パターゴルフのクラブみたいな磁石を使って店内に落ちているパチンコ玉を拾っていたのが懐かしいですね。

ある日、部活の合宿で6日ほど休みたい!とマネージャーに伝えたところ、「そんなにシフトに穴は空けられない。どうしても休みたかったら自分で同僚と交渉して、その日に出てきてもらうように頼め」と言われました。

そりゃお前の仕事だろ!」と今のカリブなら言えますが、未熟だった学生カリブは「じゃあ辞めます。」と言ってその場を去りました。

そもそも合宿費を稼ぐために始めたバイトだったので、合宿に行けなくなったら本末転倒ですからね~。

身についたこと

  • 知りたくもないパチンコのルール(単発・時短とか)
  • アツくなってるお客様を刺激しない喋り方
  • ドル箱を積む技術

グッドウィル

こちらは当時最大の人材派遣会社であったグッドウィルに登録して、日雇い形式で主に倉庫内作業をやっていました。

今思えば、えげつない割合で給与の中抜きをしていたブラックな労働環境だったと思います。

その証拠にグッドウィルはそのあと行政処分を受けたり、刑事事件を起こして廃業しています。
そのあたりはウィキペディアに詳しく載っているのでそちらをどうぞ。

  • 派遣先によって距離は様々、1ヶ月だけ勤務
  • 派遣先で賃金についての話をしてはいけないというルール
  • 交通費も別途支給します!(大ウソ)
  • 実質の時給が最低賃金を下回る
  • やってられないぜ!→仕事中に原付でバックレる
  • 鬼のように電話がかかってくるが全て無視する
  • 後日、営業所に給料だけ取りに行って派遣登録を解除した

派遣先のスタッフは良い人ばかりで、労働環境自体は悪くなかったんですけどね。
派遣元がクズすぎました。

カリブは真夏の倉庫内で荷物を捌く作業をしていました。8時間働いて5,600円。時給に換算すると700円くらいです。

交通費は自宅から電車で往復600円くらいしましたが、フタをあけてみると交通費込みで5,600円と言われました。
仕方がないので次の日からは原付を飛ばして作業場まで行くことにしました。

仕事中に「これじゃあ実質8時間で5,000円だな~、時給換算で630円かぁ」と思ったカリブは、当時の最低賃金が675円くらいだったので
最低賃金を下回っている=働く価値は無い正義は我にあり!」と思い立ち、勤務中にバイクで抜け出すという荒業をしてしまいました。

派遣先の企業には「悪いことしたなぁ」と思いますが、どちらが違法行為をしているかと言えば派遣元のグッドウィルですからね!

身についたこと

  • 派遣先の従業員と賃金のことについて話す度胸(中抜きでメッチャ抜かれてた)
  • ブラック企業のスタッフに対して強気な態度に出る根性
  • 鬼のようにかかってくる電話を全て無視する強靭なメンタル

・・・すみません、ちょっと特殊すぎて有益なものは何も身につきませんでした。

ケンタッキーフライドチキン

みなさんご存知の外食チェーン店。
カリブは原付スクーターでデリバリーするスタッフとして採用されました。

  • 自宅から原付で15分、半年ほど勤務
  • スクーターで60キロオーバーは当たり前
  • 配達に行ったら知人や恩師の家だった→ちょっと嬉しい
  • 高校教師当て逃げ事件・ビスケットにメープルシロップつけ忘れ事件
  • 雪道でスクーター配達は命の危険!
  • クリスマスイブに鶏肉の脱骨(だっこつ)作業をしまくる
  • 突然の倒産、賃金未払い事件

カリブの住む地域はベッドタウンとして栄えていて、共働き世帯や一人暮らしが多かったため、想像以上にデリバリーの依頼が多かったです。

スクーターの荷台に商品を入れ、法定速度を無視したスピードで配達していました。

店長が居ない日にはシフトの終わりに、店内で余っている素材でオリジナルのツイスターを自分で巻いて食べたりしていました。
オリジナルチキンに関しては厳格な管理がされていたので廃棄分を持ち帰ることはできませんでしたね。

スクーターですり抜け行為をした時に、車の側面にコスってしまい、後から店に怒鳴り込んできたドライバーがいました。
が、偶然にも居合わせたバイトの女子を高校時代に担任していた先生だったらしく、なんとか怒りの矛先を収めてくれました。

あと、ビスケットという商品にメープルシロップを付け忘れて、「メープルのないビスケットはビスケットじゃない」というもっともな理由でもう一回配達したのは良い思い出です。

今でも忘れられないのが、突然フランチャイズ元の会社が倒産して、急に閉店してしまった事件です。

ある日、バイトリーダーが「今度バイト仲間みんなでゲーセン行かない?」と提案してきたので話に乗り、アルバイト仲間みんなでゲームセンターに集まりました。

しばらく遊んだあと、屋外の休憩所で急にバイトリーダーが皆を集め、
「実は明日からお店が無くなる」と告白されました。

大手のファストフード店といえども、末端のフランチャイズ店の経営状態は良くなかったんでしょうかね・・・
未払いだった給料は後日、労基署から8割くらい戻ってきました。
そういう制度があることを、この時初めて知りましたね。

学生にして企業の倒産を経験したカリブでした。
フランチャイズの闇を垣間見た気がします・・・

身についたこと

  • ツイスターとかチキンカツサンドを作る技術
  • スクーターの運転技術
  • 配達エリア内の周辺地理と抜け道の把握
  • 冷凍のビスケットをオーブンで焼く技術
  • 勤務先が倒産した場合の未払い賃金を受け取る方法

ケーズデンキ

言わずと知れた家電量販店ですね。
これも近所に新店舗がオープンし、スタッフ募集がかかっていたので応募しました。

この頃には就職先からの内定が決まり、残された大学生生活をフリーターのように過ごし、ラスト3ヶ月は遊び倒す!という目的でバイトを始めました。

カリブを含め、仲の良い友人がバイトとして3名居たことに加え、同世代のバイト仲間や店員たちと仲良くさせてもらうことができ、天国のような環境で働くことができました。

  • 自宅から自転車で5分、10ヶ月ほど勤務
  • 店に到着した商品の仕分けと倉庫整理・店内への補充
  • 家電の配達と設置の補助にも行くようになった
  • 配達先に着くまでは助手席でボーっとできる
  • 協力店のオジサンたちと仲良くなり、夜間サバゲーをするようになった
  • 社員の行事に参加させてもらえた。新年会、スノボ、歓送迎会など
  • レジ打ち、ピッキング、客案内なども経験できた
  • 居心地が良すぎて結局4年生の2月まで働いた

仲の良い有人、気さくな店員さん達、バイトでも分け隔てなく接してくれる協力店である工務店のオジサン達という幸運に恵まれ、一番長く続けることができました。

家電の配達トラックに同乗して、商品の運び入れや設置を手伝いました。
新生活を始める夫婦や、引越ししたばかりの家族、農家の家電の買い替えなど、様々なシーンへ「新しく買った家電」を届け、設置しました。

そこで冷蔵庫の搬入やテレビ・洗濯機の設置・エアコン配管の補助など、力仕事と専門知識が問われる仕事をやってきました。

家電配達で一番困ったのは、「トラックから降ろしてから設置場所までの障害」でしたね。

設置場所の寸法は測っているのに、玄関の寸法を測ってなくて「冷蔵庫が玄関ドアから入らない」こともありました。
玄関ドアの新聞受けを外して通るならいいんですが、それでも通らない場合は別のサイズで買いなおしですね。

あとゲンナリしたのは「団地の5階」ですね。
エレベーターの無い団地で、なおかつ狭い階段から冷蔵庫やら洗濯機を5階まで上げるのって地獄ですよ!
運んでいる間は他の住人が階段を使えなくなるので、時間との戦いでもありましたね。

全ての作業が終わったあとの、お客様からの「ありがとう」とか「ご苦労様でした」の声が嬉しかったですね。
あと、コーヒーとかお茶も出してくれます。農家へ行ったら大量の野菜を頂いたこともありました。

ちなみに現地で頂いた「お礼のお金」は手をつけずに会社へ提出するルールなんですが、たま~にそのまま頂いていました。
もちろんバイトの自分たちにも山分けだったので、ひそかな楽しみになっていましたね。(あ、口止め料だったのか!?)

夏場の倉庫内作業は汗の量がヤバかったですね。2リットルのペットボトルを持っていって、1回のバイトで飲み干すものの、トイレには一回も行かないなんてザラでした。全部汗で出て行ってますね!

新商品の入荷にもいち早く気付くことができるので、第2世代のipod nanoが入荷した時には、「これ買ってもいいですか?」と聞いてその日にゲットすることもできました。(しかも社員販売価格で)

身についたこと

  • 社員が非正規職員に優しく接することで、アルバイトや派遣社員のモチベーションが上がるという実体験
  • 単純な力作業の連続によって筋肉がついた
  • PJ台車という重量物を載せる台車の使い方をマスター
  • 家電や照明の設置方法と設定方法
  • 配達エリア内の地理に詳しくなる(トラックで1~2時間圏内)

まとめ

  • 学生時代のバイトは社会勉強として優秀→やるべき
  • お金を稼ぎ、自分でモノを買うことでカネの価値を知れ
  • バイトで身についた技術は、(一部)どこかで役に立つ
  • オッサンもたまには昔バイトしてた頃を思い出してみよう
  • 新人や着任したばかりの同僚に優しくなれるかも?

学生時代を通して、カリブは「ITベンチャー系、レジャー、派遣、飲食業、量販店」と様々なバイトを経験できました。

それぞれの業界の実情やウラ側を見ることができ、社会に出る前に社会勉強ができました。

学生の本分は勉強と言いますが、大学生に関しては勤労することも本分ではないか?とカリブは思います。
就職する前に、ある程度の社会性を学ぶことや賃金を得ることの重要性を知ることができますからね。

ちなみに、学生バイトの代名詞でもあるコンビニ店員を選ばなかったのは、徒歩圏内にコンビニの無い田舎だったおかげですね。
どうもコンビニ店員はフリーターの印象が強いですね。学生時代の友人もコンビニバイトは面白くないと言っていました。

若いうちのアルバイトは「自分のお金で何かを買う」という経験ができます。カリブも40万円ほど貯金ができたし、(友人から)車を買うこともできました。
自分のお金で買ったものは大事にしますよね。そういう気持ちが持てることがバイトの魅力だと思います。

また、自分がバイトで経験した業種で働く相手に対して「相手の苦労が分かる」ぶん、応援したくなる気持ちが芽生えます。
カリブの場合はファストフード店で働く店員に対して優しく応対しちゃう、とかですね。

このブログを読まれている方も、きっと何かのアルバイトを経験してきたのではないでしょうか。

あなたも昔の、自分がアルバイトをしていた時代を思い出してみて下さい。
分からないことや、初めてやることばかりでしたよね?

その頃の不安だった気持ちをもう一度思い出して、
職場の新人に優しく接してあげたり、注意深く見守ってからアドバイスをしてあげて下さい。

なんか偉そうなことばかり言ってすみません。
お互い初心を忘れずに、目の前のやるべきことに集中しましょう!

それではまた!

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