ご無沙汰しております、育児休業中のカリブです。
今日は一冊の本を皆さんにご紹介したいと思います。
その本のタイトルとは…
「ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」
著:ジーナ・フォード
訳:高木 千津子
です!
漫画以外の本を紹介するのは人生で初めてなので、その魅力がうまく伝わるといいのですが・・・
基本情報として、この本の著者はイギリスの女性で、300以上の家庭で12年間乳母として働いた後の1999年に初版を発行しています。
イギリスでベストセラーとなり、読者からのフィードバックを踏まえて2017年に新判を発行。
夜泣きのひどかった赤ちゃんをあっという間に夜通し眠る子に変身させる魔法のメソッドとして知られているとのことです。(本書の折り返しより)
この本を紹介したくなった理由
カリブ家に第一子が誕生したのが6月の20日でした。
退院後からはじまった新生児との暮らしは、最初のうちは順調でした。
欲しがるだけミルクと母乳を与え、オムツを替えて、ウトウトしてきたらベッドで寝かせる。
ほとんど手がかからない、理想的な赤ちゃんだと思っていました。
しかし・・・
ぜんぜん赤ちゃんが寝ないんだけど…
生後2週間を過ぎたあたりから、赤ちゃんがまったく寝付かなくなりました。
おなかもいっぱい、オムツも替えた、それなのにいつまでたっても寝ないんです!
抱っこしてもギャン泣きするし、変なステップを踏みながらユラユラさせても、眠りに落ちる気配すらありません。
昨日まではあんなにアッサリ寝ていたのに、ある日突然寝なくなりました。3時間以上起きたままが続き、体力的には眠たいはずなのに、寝付かない。
眠たいのに寝れないからさらに泣きじゃくるという悪循環におちいり、夫婦ともども疲労が極限まで溜まってしまいました。
この本と出合ってこんなに変わった!
そんな困り果てていた時に近くにあったのが、この「ジーナ式」の本でした。
たまたま妻が「ねんねトレーニング」を始める目的で購入していたのですが、読んでみるとその内容にビックリ。
これこそ、寝付かない赤ちゃんをかかえる夫婦に必要な情報がぎっしり詰まっている本でした。
この本に書かれている内容を実践してみたところ、初日から驚くほどの効果がありました。
赤ちゃんはグッスリ寝付けるようになり、僕ら夫婦も時間的・精神的にも余裕ができました!
どういう内容の本なの?
ではいったい、この本にはどのようなことが書かれていたのでしょうか。
細かい部分は省きますが、著者が伝えたい核心のメッセージは次のような内容でした。
ジーナさんが主張する快眠メソッド
- 赤ちゃん主導で授乳する「デマンド・フィード」を脱却し、母親主導で授乳する「ジーナ式スケジュール」通りに授乳しよう!
- 抱っこして寝付かせるのはNG!赤ちゃんに「自力で眠る力」をつけさせよう!
- 新生児と遊びすぎるな!マットの上でのびのびさせるほうが機嫌もいい。
- 母乳育児を成功させるカギは「搾乳」にあり。スキマ時間で母乳を搾り、授乳の時に使おう!
- 母乳の成分は授乳の前半と後半で変化します。後半の母乳は脂肪分がタップリで腹持ちもいいぞ!
授乳の主導権は母親に
まず、授乳のリズムは赤ちゃん主導ではなく、母親主導でおこなうというところが、目からウロコでした。
一日に必要なミルクの量は病院から指導されていたため、それを大幅に超えない範囲内で与えるわけですが、一日に何回授乳するかわからない状態だとそれも難しいですよね。
このジーナ式スケジュールであれば一日のうち何時に授乳するか決まっているため、一回当たりの授乳量を計画的に与えることができます。
寝付かせるための抱っこはNG!
それまで寝付かせるために抱っこしたりユラユラさせたり、抱っこしたまま歩き回ったりしていた行動も、大きな間違いだったようです。
この本によると、それらが「間違ったねんねのサイン」となってしまい、それが無ければ眠れないようになってしまいます。
スケジュールに沿った時間にベッドへ寝かせて親はそこを去る。授乳と睡眠のリズムさえ合っていれば、赤ちゃんには「ひとりで眠る力」が身につくそうです。
実際、最初のうちは数分間泣いていましたが、今では2~3分以内にひとりで眠りにつくことができています!
親の都合で抱っこするな!
新生児にとって抱っこも遊びもストレスになるようです。親の都合で抱っこや遊びをすると赤ちゃんにストレスが溜まり、うまく寝付けなかったりおっぱいを吸ってくれなくなったりします。
抱っこは赤ちゃんが求めている時にだけ行い、遊びもマットの上で寝かせて手足を自由に動かしているだけで十分、とのこと。
毎日搾乳して母乳の出をキープ
さらに搾乳についても深く語られていました。
本の中では何時にどちらの胸から何分間搾乳するのかが、細かく指導されています。
母乳だけで育てるにはスキマ時間での搾乳が不可欠であり、その母乳を哺乳瓶に入れることで、パパも授乳に参加することができます。
ミルクを併用するママであっても、赤ちゃんが飲まない時間に搾乳を続けることでおっぱいの出が持続するんですね。
しかも粉ミルク代の節約にもつながります!
その母乳についても、新しく知る情報がたくさんありました。
母乳は最初と最後でぜんぜん違う
母乳の出はじめは「前乳」といって乳糖が多く含まれ、後半に出る母乳は「後乳」といって乳脂肪分が豊富(前乳の3倍)で腹持ちもいいとのことでした。
つまり、片方のおっぱいをすべて飲み切ってもらったほうが栄養のバランスが良く、その後の睡眠時間も伸びるようですね。
逆におっぱいの切り替えが早すぎて前乳だけ飲んでいると、いつも機嫌が悪くて寝てもすぐ起きてしまう赤ちゃんになってしまうそうです!
いや~、知らないことだらけで驚きの連続でした。
成長に合わせてスケジュールを変化させろ!
ジーナ式のすごいところは、生後すぐの1~2週目から12か月目まで、9つのスケジュールが完備されているところです。
現在は生後4週目のスケジュールを実践していますが、無理もなく続けられて親子ともども睡眠不足で悩まされることも今のところありません。
1年先までスケジュールが用意されているため、今後の安心感がすごいです。
それぞれのスケジュールの後半には、次の段階のスケジュールに移行するためのクリアすべきポイントも解説されているため、「自分の子供には、次のスケジュールはまだ早いな」などを考えることもできます。
「ジーナ式」育児のためにカリブ家で買ったもの
この本を買ってから、新生児を育てるために必要だと思うものが増えました。
カリブ家がこの「ジーナ式」の本を読んだあとに購入したグッズを3つ紹介します。
ベビースケール
このベビースケールのすごいところは、体重を測ってから授乳して、そのあともう一度体重を測ってからミルクのボタンを押すと、飲んだ量が1ミリリットル単位で分かるところです!
赤ちゃんを育てるうえで、母乳をどれだけの量「飲めた」のかが重要です。
一回当たりの授乳すべき量がスケジュールで決まっているため、足りない分を粉ミルクで補充する必要があります。
そのときにこのベビースケールがあれば、「あとどれぐらいの粉ミルクが必要か?」がすぐに分かります。
たとえば一回の授乳で150ml与える場合、母乳をどれだけ飲めたかをこのベビースケールで測ります。仮に50ml飲めていた場合なら、あと100mlの粉ミルクを作って与えればOK、というわけですね。
これを買うまでは「いったいどれだけの母乳が飲めたのか?」が分からない状態だったため、「追加でどのくらい粉ミルクが必要なのか」が全く分かりませんでした。
今では毎日、授乳前後にこのスケールで体重を測り、思い通りの量を授乳できるようになりました。
母親としても「赤ちゃんがこれだけ飲めた」と分かれば嬉しいものですしね。
搾乳機
搾乳こそが、この「ジーナ式」を成功させるポイントだということが分かったため、わが家でも搾乳機を買うことにしました。
手動式から電動式、片胸用から両胸用までバリエーションがありましたが、アマゾンで評価が高く、今年になってモデルチェンジした「メデラ」の電動搾乳機を買いました。
胸に当てるパッドのサイズは2種類あり、搾乳の強さもボタン一つで調節できました。最初に母乳を出やすくするための吸引モード的なものもあり、機械におまかせしておけば母乳が溜まっているスグレモノでした。
直接肌に触れる部分や母乳が通る部分が最小限のパーツになっていたので、洗い物の数も思っていた以上に少なくて済みました。
ただ、個人差かもしれませんが搾乳機で「これ以上搾れない」状態になっても、手で搾ればまだ出てくることもあり、若干パワー不足な感じもします。
もしかしたら使い方が合っていないのか、妻の体調に左右されているのかもしれませんが・・・
これのおかげで母乳をストックしておくことができ、お父さんも母乳を哺乳びんに入れて、湯せんで温めてから授乳できるのが利点ですね。
スプリング式のベビー用マットレス
この本の序盤では、出産前や授乳時に必要なものについても書かれています。ベビーベッドについては高反発のマットレスがオススメされていて、「寝具には予算の許すかぎり良いものを使いましょう」とも書かれていました。
マットレスについては「スプリング式」で綿100%の素材が良いと書かれていたので、さっそく購入してみました。
現在は「ゆりかご式」の小ぶりな寝床を、ベビーベッドの上に置いて寝かせています。まだ寝がえりができないのでこれで十分だと思っていますが、今後寝がえりが始まると窒息してしまう危険性があると思いました。
現時点では寝がえりが始まっていないためスプリング式のマットレスは未使用ですが、触ってみた感じだとかなり高反発で通気性もいいですね。
ウレタンフォームのマットレスに比べてヘタレにくいのも重要で、高反発がキープできて将来的にも安心できます。
今後使ってみた感想もお伝えできればと思います。
まとめ
- 赤ちゃんの睡眠と授乳に関する悩みが、この本でほぼ解消された!
- まだ半月ほどの実践しかできていないが、効果を実感している。
- 母乳育児を基本にしているが、ミルク育児にも対応した内容だった。
- 母乳が出るメカニズムや成分など、母乳について深く知ることができた。
- 赤ちゃんの生活リズムは親が主導して身につけさせることができる、と分かった。
とにかく、この本のおかげでうちの子が寝付かなくて夜泣きがひどいという状態から抜け出せました。
泣き止まない&寝付かない赤ちゃんにお悩みのご夫婦にはオススメの一冊となっています。
睡眠時間が削られて、精神的&肉体的にヘトヘトな状態を救ってくれますよ。
以上、カリブがオススメする本の紹介でした。
今後も更新ペースがゆっくりになりますが、ブログ自体は続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!
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