自宅待機とテレワークを考える

テレワーク TRENDS
自宅で勤務の時代が到来?

長引く新型コロナウイルスの影響で、自宅からテレワークをしている人が増えています。

急激なテレワーク需要や自宅待機の増加が、私達の仕事や生活に与える影響って何なんでしょう?

自分なりに感じたことや、体験を踏まえつつ、3つの考察をしてみます。

テレワーク用品の品薄

これは実際に体験したのですが、通販サイト内で「ウェブカメラ」や「ヘッドセットマイク」の品薄状態が続いています。

自宅PCでテレビ会議をする場合に必須となるこれらの用品が、在庫を売りつくす勢いで売れている証拠だと思われます。

個人的にウェブカメラが欲しいと思ってAmazonを検索してみたら、全然売ってないんです…

結局、手持ちのアクションカメラにウェブカメラ機能が付いていたので買わずに済んだんですが、あまりの品薄状態に驚きました。

普及価格帯のパソコン周辺機器は中華製のことが多く、現地の工場が稼働していなかった可能性もありますね。

同様に、中国で生産している「ニンテンドースイッチ」も品薄状態が続いています

家に子供がずっと居ることによるゲーム機やタブレットの需要増加が、品薄に拍車をかけています。

定価の1.5倍以上での取引が常態化している異常事態です。

発売元の会社にしてみればビジネスチャンスのはずが、生産が追い付かずに商機を逃してしまっている形ですね。

会社の人員整理が進む?

テレワーク化や在宅勤務が急速に広がり、少人数で現場を回している企業も少なくないかと思います。

例えば普段30人で回している職場が「1/3ずつ自宅待機にして交代勤務にしよう」となり、20人体制になったとします。

そこで業務の効率化やテレワークに力を入れ、なんとか現場を20人で乗り切ることが出来た場合にこんな意見が出るかもしれません。

「あれ?この職場、20人でも回せるな…」

実際にはテレワーク組を入れて25人で回していたとしても、あとの5人は余剰人員ということになります。

これは極端な例かもしれませんが、中小企業でのリストラや人員整理が進んでしまう恐れがあります。

私の職場でもお客様の数が少なくて暇な時間が増え、予定していた研修やイベントもなくなって手持ちぶさたの時間が確実に増加しました。

大企業や組合の強い企業なら可能性は低いですが、リストラの対象とならないよう、存在感をアピールする必要がありそうですね。

あなたの職場にもいませんか?「職場に来ているだけで実質何もしていない社員」が。

コロナショックが収まったあと、そのような人間が淘汰されていくのかもしれません。

通勤利用者の減少

現在、時差出勤や在宅勤務のおかげで電車やバスの朝ラッシュが緩和されています。

これも実体験ですが、コロナショック前に比べて体感で半分以下になっている気がします。

余談ですが、鉄道会社では定期券の払い戻しが多すぎて「返すお金がない」状態になる場合があります。

年度春ごろまではさかのぼっての払い戻しが出来るので、リスクを犯してまで駅に来なくても大丈夫ですよ!

この「通勤客が少ない状態」は、果たしてコロナショックが収束した後に元通りになるのでしょうか?

テレワーク・在宅勤務のインフラが確保されつつある今、通勤せずとも成果が得られる勤務形態が浸透しつつあります。

企業側にとっても、在宅勤務の効果が確認できれば、わざわざ高い通勤手当を出さずに済む方を選ぶでしょう。

だから私は、以前ほどまでに通勤需要が戻らないのではないか?と考えています。

奇しくもコロナショックのおかげで、「通勤しない」という新しい勤務形態が定着してしまった形となります。

交通機関における収入に占める通勤利用者の割合は決して少なくはありません。JR東日本の場合だと収入の約3割が定期利用客となっています。

コロナによって苦境に立たされている公共交通機関の先行きは、とても厳しいものになってしまうのではないでしょうか。

最後に

ここまでマイナスイメージばかり述べてきましたが、考え方によってはプラスに働くものがあるかもしれません。

企業にとって一番コストがかかるのが「人件費」です。これがうまく整理されることによって業績が伸びることも考えられます。

確かにそこで働く人にとっては死活問題ですが、新しい勤務形態に適応することで生き残っていく人が居るのも確かです。

今後のテレワーク化の波に乗り遅れることの無いよう、「もし自分がそうなったら」を常に意識して、自分にできることは何なのかを考える時期に来ているのかもしれません。

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